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いるの いないの (怪談えほん3) [ハードカバー]
話題の会談絵本から京極夏彦作「いるのいないの」をご紹介します。
おばあさんの住む、とても古い家で、ぼくはしばらく暮らすことになった。その家の上の方はとても暗い。暗がりに、だれかがいるような気がしてならない。気になって気になってしかたない・・・
京極夏彦と町田尚子が腹の底から「こわい」をひきずりだす。
子供たちは、おばけが大好きです。
不思議な話、怪しい話、怖い話が出ると、いきいきと目を輝かせて聴き入ります。幼いころから怪談に親しむことによって、子供たちは豊かな想像力を養い、想定外の事態に直面しても平静さを保てる強い心を育み、さらには命の尊さや他者を傷つけることの怖ろしさといった、人として大切なことのイロハを自然に身につけてゆくのです。
私たちが人生で初めて出逢う書物である「絵本」を通じて、良質な本物の怪談の世界に触れてほしい――そんな願いから「怪談えほん」シリーズは生まれました。
執筆陣に迎えたのは、日本を代表する怪談文芸や怪奇幻想文学のプロフェッショナルたち。それぞれの作家陣、画家陣が、この企画に賛同して集結しました。研ぎ澄まされた文章が、実力派画家によりビジュアルで表現され、今までにない美しくて深みのある怖い絵本ができました。子どもはもちろん、大人にも読み応えのある作品です。「怪談えほん」の世界を、じっくり味わってください。
プロフィール
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作 京極夏彦(キョウゴクナツヒコ) 1963年生まれ。北海道小樽市出身。桑沢デザイン研究所を経て、広告代理店等に勤務の後、制作プロダクションを設立。アートディレクターとして、現在でもデザイン・装丁を手掛ける。現在、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員。関東水木会会員。怪談之怪発起人。古典遊戯研究会紙舞会員。全日本妖怪推進委員会肝煎。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花賞、2003年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞を受賞。2004年『後巷説百物語』で第130回直木賞受賞。 |
カスタマーレビューのご紹介
夜中に一人で見ると眠れなくなるぞ★★★★★
!!!
あああぁ怖かった。
怪談えほんシリーズ1、2、の「悪い本」「マイマイとナイナイ」は正直申して、ボクには難しかったですが、3弾目となる本作は違いました。
いわゆる怪談の王道的な展開、くるぞ、くるぞ、とドキドキ感を高めてうわっ!!! となる怖さを味わえます。怪談うんぬんは置いといて、純粋に絵本としてみてもクオリティーが高いと思います。
表紙から見返しにかけては『これから起こることを覚悟しなさい』と無言で語る雰囲気づくりにグッと惹き込まれる。舞台となる田舎の古い家屋の存在感。この描き込みは重要だ。ある事に気づく少年。でもそれが何かは読者に想像させる。家の隅々に配された猫たちは張り裂けそうな緊張の安全弁とも言える。ですが何といっても一番効いているのは、終止顔を見せないおばあちゃん。
アカデミー女優賞を与えたいくらいの振る舞いですなぁ。
他にも色々と凝った演出があって再読しても充分に楽しめます。
ただし夜中に本を開くことだけは遠慮したいです。ホントに。
単純に怖がらせて終わりなのではなく、心の闇に潜む怖さの本質を直視しようとする一貫した姿勢も怪談絵本として評価したいです。
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※2013年3月現在
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